はてなミント

音楽について書きますー

【LIVE(in the)BRAIN】食べられないなら?

この記事は、文章企画「LIVE(in the)BRAIN」の3月14日分のものとなっております。

 

抹茶ミントですよー。

トリ前の重要な位置、恐縮ですが精一杯書かせていただきます。

 

私のお題はこちら

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2020 「Patrick Vegee」

 

どういうことかっていうと、

Patrick Vegeeが2020年7月15日に発売、そのあと秋にアルバムツアーをするという予定だったけど延期になった(そしてそのツアーで取っていた会場がLIVE on the SEATで使われた)ことは皆さんご存知だと思いますが、
2020年の活動が延期にならず予定通り行われたとしたら、アルバムツアーはどんなセトリになっていただろう?ということ です。

 

で、本文に入る前に少しだけ。(読み飛ばしてもらって構いません)

このお題は振り分けられたものではなく、自分で考えたものです。というのも、元々企画と関係なしに、こんな内容の妄想セトリの記事を書くつもりでいたところ企画案内が来たので、丁度いいと思って参加したという経緯です。そのこともあって、この企画の醍醐味である「ランダム性」「非現実性」とは多少離れたものとなっています。それについてはご了承ください。
加えて、今から私が書こうとしていることは、もしコロナが無かったら、というたらればの話。厄災と折り合いをつけて向き合ってきた今さらたらればの話をするのは、野暮だ、ナンセンスだと思う方もおられるでしょう。それは十分わかります。ですが、コロナの影響も薄まってきた今なら、「もしかしたらこんなものあったかもしれない
」「これが実現してたらアツかったな」と楽しく振り返られるのではないか、と私は思うのです。
ですので、読んでいて違和感や不快感を感じたら、その一切の責任は企画ではなく私にあるということを理解してください。

 

というわけで、セットリストどどん!

 

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2020 "Patrick Vegee" セットリスト

01. マスターボリューム
02. Catch up, latency
03. フィクションフリーククライシス

04. フライデイノベルス
05. さよならサマータイムマシン
06. Phantom Joke
07. Dizzy Trickster

08. 摂食ビジランテ
09. ぼくたちのしっぱい
10. 夏影テールライト
11. カラクリカルカレ
12. Hatch I need
13. マーメイドスキャンダラス

ドラムソロ〜セッション
14. 世界はファンシー
15. スロウカーヴは打てない (that made me crazy)
16. crazy birthday
17. kid, I like quartet
18. 101回目のプロローグ

En1. Simple Simple Anecdote
En2. オトノバ中間試験
En3. mouth to mouse

 

選定のポイント

諸々の雑誌、インタビュー記事等々から、わかっていることは以下。

・同期(バンド以外の外部音源)を使わないセットリスト

・1曲目はマスターボリューム

・2021〜22年に行われた延期後のPatrick Vegeeツアーでは、久々の全国ツアーに相応しいようにセットリストを組み直した

出典が分からぬですが、私が把握しているのはこの条件です。

これを踏まえて、筆者の想像で「2020年にやるはずだったセトリはこうじゃないか?」と思ったのが以下のポイント。

①部分的には延期後のツアーと同じ

明らかな文脈繋ぎとか、終盤のアルバム曲の配置とか。

②本来アルバムツアーでやるはずだった繋ぎや演出を、2020〜21年に行われたライブ(LIVE (in the) HOUSE、fun time HORIDAY ONLINE、LIVE on the SEAT、Normal)で披露している

1曲目にマスターボリュームを持ってくる案を2020年8月のオンラインライブで披露したように、同時期のセトリにアルバムツアーの残骸たちがちりばめられているのでは?

③アルバムツアーのアイデアを、2021年に行われたDIALOGUE+のツアーで応用している

ニゾンのベーシスト・田淵智也が音楽プロデュースをする声優ユニット、DIALOGUE+。1stアルバムのツアーのセットリストは、実はPatrick Vegeeツアーでやりたかったアイデアが詰め込まれているのではないか。

 

この視点で、詳しくみていきましょう。

 

01. マスターボリューム

唯一の確定枠。

絵の具がプツっと途切れて、ギターのイントロが鳴り始めるのが想像できます。

アルバムツアーなのに1曲目アルバム曲じゃないの?!という驚きを、現地で体感したかったものだよ…

02. Catch up, latency

ようこそ!→ハイハット4カウント

この選曲、実はポイント③でして。

DIALOGUE+のツアーも、アルバム曲ではない曲から始まって2曲目でシングル曲(夏の花火と君と青)に流れ込む、というセットリスト。アルバム通り始まると思っていたファンにとっては驚きでした。

これを参考にすると、シングル曲でこの位置に来れるのはCatch up, latency が適任。流れるような繋ぎで興奮間違いなしでしょう。

2曲目3曲目はHatch I need→マーメイドスキャンダラスと迷いましたが、今回は奇を衒ってきそうな方を選びました。

03. フィクションフリーククライシス

LIVE on the SEATと同じ。どうやらオンザシートではセッション〜フィクションフリーククライシスだったらしいので、今回も短いセッション付き。

3曲目にヘンテコな曲を持ってくるのはこの時期のブームだったみたいなので(meet the world timeとか)、かなりそれっぽいですよね。

締めてから「UNISON SQUARE GARDENです!」

 

暗転

 

04. フライデイノベルス

ポイント①。LitH2で全く同じ使い方をしたのに、延期後のアルバムツアーでも演ったというのは余程の理由があったからだろうと思って敢えてこのままにしました。

うさぎさんたちが追い越して、というのが選曲理由なのだろうけど、少年ラビットは??と思ってしまいます。

05. さよならサマータイムマシン

ジャーーンと歪んだ開放弦を鳴らしてからハイハット4カウント。

さよサマ→Phantomは2020年9月のfun time HORIDAY ONLINE と全く同じ。というのも、マスターボリューム「紫陽花が真夏になって咲き誇ってる」から、夏の終わりという季節とも合っているんですよね。

06. Phantom Joke

2020年4月にあるはずだった自主企画で美味しい位置に置かれているはずなので、このツアーでは前半にさらっとやるはず(予想の予想の予想)。

後半だとギタボが苦しそうでちょっと可哀想になるので、体力のあるうちに歌ってほしい。

07. Dizzy Trickster

このアルバムに似合いすぎたDizzy Trickster。歌詞がリンクすることろが多くて、前半のトリはこの曲しかないでしょう。

 

暗転

 

08. 摂食ビジランテ

「上手に準備されたユートピアに浸って」→「万人が煽るユートピアに期待なんかしてないから」、明らかに狙った曲順です。

09. ぼくたちのしっぱい

特に深い意味はないですが、まあ貴雄のお気に入りだし…(雑)

もともとアルバムに入る予定だったけど、弥生町ロンリープラネットに押し出されるかたちでカップリングとなったこの曲。ツアーでは逆に弥生町〜を押しのけてセトリ入りする、というのも面白くないですか?

10. 夏影テールライト

雰囲気を作ってからの夏影テールライト。ここら辺は順当に進みます。

11. カラクリカルカレ

儚い雰囲気を切り裂くギターリフ。アルバムの繋ぎさながら、余韻をぶち壊して「やられた…」と思うやつです。

9月の配信ライブではカラクリカルカレ→世界はファンシー(新曲)、延期後のツアーではカラクリカルカレ→Nihil Pip Viper(新曲)と、1stアルバムの1曲目と新曲をつなげることが多い。この傾向を応用して、1stアルバムの1曲目→最新アルバムの1曲目、という繋ぎがしたかったというのが選曲理由です。

12. Hatch I need

これもポイント③。DIALOGUE+のツアーでは、アルバム1曲目→2曲目を終盤の頭に持ってきてました。それもいいなーと思ったけど、終盤のブロックは変えられそうにないのでこの位置に。

図らずともfiesta in chaos と同じような位置になってしまったのはご愛嬌。

13. マーメイドスキャンダラス

ハッチマーメイド(8まいめ)は崩さないと考えると、中盤の最後をアルバム1曲目→2曲目で固めるのも新しいですよね。

曲終わりは、原曲には無いけどジャーーーーンとかき回して欲しい。

 

 

ドラムソロ〜セッション

これも延期後のツアーと大方同じでしょう。

14. 世界はファンシー

Patrick Vegeeのリード曲、満を時して登場。この位置以外が想像つかないです。

この位置にPhantom Jokeを持ってくるのも考えましたが、序盤にファンシーをやるのもしっくり来なくてこうなりました。あとは4月の fun time HORIDAY 8 でセッション〜Phantom Joke があったはずだと妄想しているのも理由です(さっきも言った気が…)

15. スロウカーヴは打てない (that made me crazy)

たぶちお気に入り曲。Normalでもこの位置だったし、よほど終盤のいいところで演奏したいという思い入れがあるのだと思います。

レイテンシーを埋めていっます!からダイレクトで次の曲へ。

16. crazy birthday

スロウカーヴ〜絶好球、八つ裂きでいいじゃんの8thツアー。延期後のツアーではアンコール1曲目でしたが、もともとこの位置で天国と地獄に場所を取られたのかなーと邪推。

おしまい!は無く、間髪入れず次の曲へ。

17. kid, I like quartet

オブラートに包んだら食べられておしまいなVegeeツアー。どの曲順で聞いてもブチ上がれるこの曲、序盤での起用が多めだったので、終盤のトリ前に置いてみました。
ここら辺は、Normalツアーの「スロウカーヴ→君瞳→桜のあと」、kaleidoツアーの「オリオン→カレイド→to the CIDER ROAD」にみられる多幸感を上塗りするセトリを意識して作りました。多幸感ハッピー爆踊りソングを並べて『食べられないなら、残しなよ』は流石に面白い。

18. 101回目のプロローグ

満を辞して登場。どれだけはちゃめちゃやってもこの曲で締めたら纏まるような力がある気がします。

 

 

本編終了。

 

En1. Simple Simple Anecdote

 Dr. Izzyのフライデイノベルス的立ち位置。アルバム曲をアンコールでやるのは望ましくない(田淵談)とはいえ、この位置しかないでしょう。

En2. オトノバ中間試験

これは変わらず。特に深い意味はないのですが、延期後のツアーでこの曲を聞いたときに、『物好きのためのこの曲がライブで演るにつれて成長していって、アンコール2曲目で「定番曲」として輝くまでになった』というのにすごく感動しまして。このことが、田淵が常々言っている「曲順次第で曲の印象が変わる」ことなのかなあと。

ジャーンとアウトロを伸ばして「ラスト!」

En3. mouth to mouse (sent you)

音源化後に演奏するタイミングが無かったので、このツアーで披露する気がして採用(fun time HORIDAY 8 では、アンコールで弥生町ロンリープラネット→春が来てぼくら を演奏するとたしか言っていたので、ftH8でこの曲はやらないと推測しています)。

こういうミドルテンポの曲で大団円を迎えるのは個人的に好みだし、最新アルバムのツアーなのにマスターボリュームではじまりmouth to mouse で終わるというギャップも『通常営業のユニゾンらしい』のでは?と思ったりしてます。

 

 

***

 

こんな具合でしょうか…

いや、この企画ほんとに皆さんクオリティが高すぎて高すぎて…他の作品に負けじと頑張りました。。

最後に、企画を主催してくださったハグルマルマさんに最大限の感謝を…

企画がそろそろ終わるのは寂しいですが、明日の記事でぶちかましてくれるのを期待してます(圧)。

 

お読みいただきありがとうございました!